木材の表面加工にはいくつかの仕上げ加工方法があります。
主にサンダー仕上げ、超仕上げ(超かんな仕上げ)、プレナー仕上げ(モルダー仕上げ)の3つとなっています。
今回は一枚板や大きなテーブルの天板など幅のある材木を仕上げるときに活躍するサンダー仕上げを紹介します。
材料を必要な寸法に削り出しものを、サンダー機械に通し、ナイフマーク(切削時の刃物の跡)を均一にとり、表面をきめ細かい平滑面とします。
サンダーは、輪になったベルト状のサンドペーパーを高速で循環させる機械です。
このサンダー機械にも種類があり、サンドペーパーを2枚セットでき粗削りから仕上げまでできるものもあります。
サンドペーパーにも種類があり、樹種によってサンドペーパーを選びます。
硬い木材に目の細かいペーパーを使ってしまうと、ペーパーが焦げ付いたり目詰まりをおこす可能性があるので粗めのペーパーを使います。
今回は杉材なので目の細かいサンドペーパーを使って仕上げていきます。
左の写真がサンダー仕上げ前、右の写真がサンダー仕上げ後になります。
見ていただいてわかるように、黒ずんだ部分が削り取られ、杉材本来の美しい色と木目がはっきりとわかりますね。
サンダー機械は0.1mmからの研磨が可能です。
木材は収縮が大きく、反りなどもあるので一気に削らずに少しずつ削っていきます。
一気に削ると木材に負荷がかかりますので、この作業も少しずつ樹種や状態に合わせ削ります。
厚みもこの作業で調節しますが、厚さを調節すると内部から隠れていた節が出る場合がありますので一枚板をしっかり観察し、一枚板と相談しながら綺麗に仕上げます。
木材を削ると逆目が出ますので、一枚板を通す方向も重要になります。
テーブルの天板や、一枚板の最後の仕上げでは、手作業でペーパーをかけます。
手作業で使うサンドペーパーは機械よりも細かいものを使って仕上げます。
やはり仕上げは手作業で、しっかり表面を触りながら、木目を見ながら、角を調節し、感覚で仕上げることが大切です。
この研磨作業が後の塗装時の塗りムラを無くし、塗料が浸透しやすくする効果もあります。